女性の薄毛の原因は?の画像

ある日突然、友人やパートナーから
つむじのあたりが薄いと言われ鏡を合わせて頭のてっぺんを
のぞき込むと髪の毛の分け目が薄く地肌が見えていた。
もしそのようなことがあれば、
それは女性特有のFAGA(女性男性型脱毛症)である可能性があります。

FAGA(女性男性型脱毛症)とは?

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男性の脱毛症にAGA(男性型脱毛症)というのがあり、
男性ホルモンが原因で起こります。

FAGA(女性男性型脱毛症)はその女性版と呼ばれ、
女性が男性ホルモンの影響を受けて薄毛になります。

女性ホルモンのエストロゲンには
毛髪を育てる働きがあり、

薄毛の原因の男性ホルモンのテストステロンの血中濃度は
若い女性では男性の20分の1と少ないために髪への影響はほとんどありません。

しかし加齢やその他の要因などにより徐々に分泌量が減少すると、
男性ホルモンの影響が大きくなり、薄毛が進行してしまいます。

FAGA(女性男性型脱毛症)はAGA(男性型脱毛症)とどう違うの?

AGA(男性型脱毛症)の場合は生え際(前頭部)などが局部的に薄くなるのですが、
FAGA(女性男性型脱毛症)は頭髪が細くなり全体的に薄くなるという特徴があります。

そしてAGAは進行するので、放っておくと髪が減っていきますが、

FAGAではそのようなことはほとんどありません。
女性ホルモンが一定量分泌されるためです。

FAGA(女性男性型脱毛症)の主な原因は?

加齢によって卵巣の働きが減少していくと女性ホルモンが減り
男性ホルモンの働きが活発になりAGA(男性型脱毛症)のような
症状を発症してしまいます。

そのため更年期の女性などに多くみられる症状なのですが、
10代や20代の女性にもみられています。
その主な原因がこちらになります。

ストレス

男女問わず、長時間ストレスにさらされると様々なホルモンが
分泌し緊張状態が続くと交感神経が高まり血液が酸素や栄養素
を主要な臓器にいち早く運ぶために毛髪へ酸素や栄養がしっかりと
届けられなくなります。

また、生活環境が変わってしまうと
自律神経が乱れ、ホルモンバランスを崩しやすくなります。

その結果女性ホルモンの分泌が乱れ、男性ホルモンの影響を
受けやすい体質になりFAGA(女性男性型脱毛症)の原因になると考えられます。

無理なダイエット

食事制限などをしてしまうと、
生命維持のためのエネルギーが減ってしまい
毛髪への栄養が行き届かず、さらにはホルモンバランスが崩れてしまい
ストレスにもなってしまいます。

不規則な生活習慣

食事や睡眠の時間が毎回バラバラであったり、
生活のサイクルが不規則であるとホルモンバランスが崩れやすくなります。

休日に寝だめをしたり、夜遅くに食事をとったり
してしまうとFAGA(女性男性型脱毛症)の原因になってしまうので注意が必要です。

FAGA(女性男性型脱毛症)の予防と改善方法

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まずは、自分の生活習慣を見直してみることが大切です。
体や心に余計なストレスがかかっていないか。
それだけでもFAGA(女性男性型脱毛症)の予防に繋がります。
すでに悩んでいる人でも、
まずは生活習慣を改めてからその他の方法も試して改善に繋げましょう。

生活習慣を変える

ホルモンバランスが自然と整うような生活習慣に
するためにもストレスや疲労を溜めないようにしましょう。
そのための基礎になるのが食事、運動、睡眠になります。
その3つは体だけでなく心のケアにも作用するので
意識して改めてみることが大切です。

食事

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毎日食事が不規則だったり、外食ばかりではないか見直してみましょう。

食事の偏りが髪に影響します。塩分・油分・添加物などの多くとったり
食事を1食抜いたりしてしまうと薄毛を加速させる原因になります。

肉、魚・野菜・乳製品などをバランスよく摂取しましょう。

カロリーを気にするあまり、肉を摂らないとホルモンバランスを調整するための
タンパク質が不足してしまいます。
また化学調味料がたくさん入っているインスタント食品などは体から
ビタミンやミネラルを奪いホルモンバランスに影響を与えてしまいます。

ホルモンバランスを整える食品はこちらになります。

大豆食品(イソフラボン)

大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモン・エストロゲンと酷似
していて体内で同じ働きをします。

つまりイソフラボンを摂取することで、
女性ホルモン不足を解消し薄毛の予防や改善に繋げます。

・豆腐 ・納豆

・みそ ・大豆

ナッツ類

脳下垂体や卵巣に働きかけ、
ホルモンの分泌をコントロールし、バランスを整えます。

抗酸化の作用もあり、美肌効果も期待できます。

・アーモンド ・クルミ

・ピーナッツ ・ピスタチオ

肉、魚類

肉、魚類に多く含まれるビタミンB6は女性ホルモンのエストロゲンに働き
かけ、ホルモンのバランスを整えてくれます

また皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれ、脂質の代謝をサポートします。

・鶏ひき肉 ・レバー

・マグロ ・カツオ

・いわし(丸干し)

食物繊維

美容と健康に欠かせない食物繊維ですが、食物繊維をたくさん食べると
女性ホルモンのバランスも調整されます
食物繊維には不溶性食物繊維水溶性食物繊維があります。

不溶性食物繊維・・・穀類、ごぼう、玄米、豆類、海老やカニ、りんご

水溶性食物繊維・・・海藻類、カボチャ、こんにゃく

これらの2種類をバランスよく摂るようにしましょう。

運動

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運動を定期的に行うことで、女性ホルモン・エストロゲンが調整されます

また子宮内膜症や卵巣のう胞、子宮筋腫のリスク低下や更年期障害も軽くなります。

ダイエットを行っている人は食事制限をするのではなく、運動をすることで
筋肉の代謝を増やして痩せやすいからだを作ることが大切です。

1駅前で降りて歩いてみたり、エレベーターを使わず階段を利用したり、
休憩中に少しストレッチをしてみたりと、少しでも体を動かすことを
意識するだけでも効果があります。

逆に激しい無酸素運動は活性酸素を増やし、老化の原因になってしまうので
ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。

睡眠

睡眠の画像

女性ホルモンの多くはノンレム睡眠時に生成されます。
睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)ノンレム睡眠(深い眠り)
があり、周期的に繰り返されます。

そのため、睡眠不足だったり睡眠時間がバラバラだと女性ホルモンの
分泌に影響がでるので、しっかりと眠れる環境を作るのことが大切です。

深い眠りをするためにはメラトニンというホルモンの分泌が必要で、
メラトニンがしっかり分泌をするためには朝の光を浴び目覚め、
夜は強い光を避けることが重要です。

そのため、起きる時間を一定にして体内時計を整えましょう。

その他の予防と改善方法

その他の予防と改善方法の画像

女性向けの育毛剤や専門のクリニックなどもあります。
生活習慣を見直しつつ、一人で悩むのではなく
まずは相談をして自分にあった方法
探してみるのが良いと思います。

女性のための薄毛治療の専門クリニックでは
無料カウンセリングなどもしているので
自分の症状に合わせた予防や改善に繋げてみましょう。